21世紀を機に大四日市祭りが変わる?

いつも8月第1土日に行われている大四日市祭りを市民の手で、という動きが広がってきている。四日市祭りを考えるワークショップが開かれ、21世紀の四日市まつりを創る会も出来る。 それを前に3月10日、四日市市文化会館で講演会やパネルディスカッションが行われた。
講演会では、北海道の札幌でYOSAKOIソーラン祭りの発起人となった長谷川さんの講演会があり、運営・資金・場所のやりくりの大変さを語った。この後、四日市の人も含めパネルディスカッションとして、これからの四日市をこの活気あふれるYOSAKOIソーラン祭りのように参加できる祭りを0からでも創っていこう、という話になった。
でも、聞いていて思ったことがある。それは、その札幌のYOSAKOIソーラン祭りと、大四日市祭りは根本的に違うこと。YOSAKOIソーラン祭りは、出来たばかりで若者向けで、みんなが参加者、といった感じ(やっている人は楽しいが見ている人・地元民は・・・)。大四日市祭りは、各地の祭りを一堂に集めて、家族連れやお年寄りから子供まで広い年代層向けで、みんな観客だがそんなに来ない(やっている人は大変だが見ている人は楽しい)。もし、このまま、YOSAKOIソーラン祭りを取り入れていった四日市祭りは、どうなるんだろう。どういう年代層にきて欲しいのか、何がウリなのか、わからなくなってしまう。また、その時期に若者向けの祭りをしたって桑名方面からは誰も来ないでしょう、桑名の石取祭だから。
今の大四日市祭りは、大入道がメインの山車行列というイメージがある中で、今、注目を集めているからと言って、いつも宵祭りでしているダンスをメインにしてしまったら、みんな戸惑ってしまうと思う。 そんなんだったら、まったく別に作ったほうがいいと思う。今のを変えようったって、祭りを変えても、観客の考えが変わるのには5年くらいはかかると思う。それなら、大四日市祭りは、大四日市祭りとして境地を創り、新たに若者向けの活気ある祭りを創ってみてはどうだろうか。だって、名古屋を見てみたらわかります。名古屋も日本ど真ん中祭りといった、YOSAKOIソーラン祭りの名古屋バージョンを始めましたが、名古屋祭りとはまったく別ですよね。そりゃ、信長・秀吉・家康の御三家の行列が、いきなり鳴子をもったダンスに変わっていたら、誰もが困るはず。名古屋は別で始めたから、きっと日本ど真ん中祭りは発展していくでしょう。四日市で、今年から、大入道・甕割・菅公や大名行列が、鳴子を持ったダンス行列に変わっていたらみなさんも戸惑うでしょう!?
個人的意見ですが、その講演・パネルディスカッションの後の諏訪太鼓を聞いて、根本的に魅力が違うよ・・・って思ってしまいました。だって、諏訪太鼓も鎌倉時代からの由緒ある祭り、大入道も日本1のからくり人形だもん。 
講演会の模様


ニュースに戻るトップに戻る